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MEDICAL

内科一般Internal medicine

内科について

内科について

咳、発熱、頭痛、インフルエンザ、肺炎、糖尿病、生活習慣関連(高血圧、高脂血症、高尿酸血症・痛風、肥満等)、貧血、喘息、肺気腫、不整脈、動脈硬化など内科一般の診察を行います。
また、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどの予防接種、健康診断なども行っています。

症状と原因疾患Internal medicine

全身の症状

全身の症状

  • 熱がある(発熱) 3週間未満の急性の発熱では感染症(風邪や肺炎、胃腸炎、尿路感染症など)、3週間以上続く発熱は自己免疫疾患や悪性腫瘍などが疑われます。
  • 元気がない(全身倦怠感) 主要な原因はうつ病(うつ状態)、薬剤の副作用、過労・過活動、長期の臥床などで、症状の持続が1か月以上で、やる気が出ない場合は心因性や精神疾患が疑われ、症状が1か月未満で、疲れやすい場合は代謝・内分泌疾患、感染症、悪性腫瘍などが疑われます。
  • むくんでいる(浮腫) 浮腫は過剰な体液が細胞間質(細胞の外の部分)へ蓄積もしくは体液の分布異常で起こってきます。心不全やネフローゼ症候群などでは全身に浮腫がみられます。反対にリンパ管の閉塞や静脈の閉塞、蜂窩織炎などでは局所に浮腫がみられます。むくんでいる所を指で押して圧痕(あと)が残らない場合は甲状腺機能異常やリンパ性浮腫が疑われます。
  • 体重が減った(やせ) 半年間で5%以上の体重が減る場合を体重減少といいます。頻度の高い病気は消化器の病気(胃潰瘍、吸収不良症候群など)で、次いで原因不明、消化器がん(胃がん、大腸がんなど)、内分泌疾患(甲状腺機能亢進症、糖尿病など)、精神疾患(うつ病など)、心臓や肺の病気の順です。
  • 体重が増えた(肥満) 体重増加の大半は原因となる病気が明らかでない一次性肥満で、エネルギー摂取量と消費量の不均衡による体脂肪の蓄積により生じます。原因となる病気が明らかな二次性肥満は病気の治療を行うことによって肥満が改善します。週単位の急速な体重増加は、通常はむくみ、胸水、腹水などの水分貯留によるもので、心不全、腎不全、慢性肝臓病などが主な原因となります。
  • 筋肉の震え(振戦) 振戦は高齢者に多くみられる症状で、原因は多岐にわたりますが、薬剤性であることが少なくありません。原因としては生理的振戦、本態性振戦、薬剤性振戦やパーキンソン病などが多いです。急に発症した場合には脳血管障害や炎症性疾患など重篤な病気が原因であることが多く、迅速な対応が必要となります。
  • 歩行に障害がある(歩行障害) 歩行障害には末梢神経障害が原因でおこる鶏歩(つま先が上がらず、スリッパが脱げやすくなる)、パーキンソン病が原因でおこる小刻みな引きずり歩行、多発性硬化症や小脳疾患が原因でおこる失調性歩行(脚幅を広げ、足を高く上げず、両上肢を広げバランスをとる)、筋肉の病気(ミオパチー)が原因でおこる動揺性歩行(骨盤を水平に保てず、体を左右に揺すりながら歩く)、頚椎症性脊髄症などの脊髄の病気が原因でおこる痙性歩行(筋肉の緊張が亢進し、自然な屈伸が減少するため滑らかさを欠く歩行)などがあります。

頭頚部の症状

  • 頭が痛い(頭痛) 最も頻度が高いのは緊張型頭痛、その次に頻度が高いのは片頭痛、緑内障による頭痛、いつもと様子が異なる頭痛の場合はくも膜下出血などの命に係わる頭痛などが疑われます。
  • のどが痛い(咽頭痛) ほとんどがウイルス性感染症です。次に頻度が高いのは溶血性レンサ球菌感染症で、ウイルス性感染症と異なり、飲み込めない程の痛みになります。
  • 鼻が詰まる(鼻閉)・鼻水が出る(鼻漏) 急性の鼻水・鼻詰まりで圧倒的に多いのは感冒で、感冒後に鼻水・鼻詰まりが1週間以上続く場合は急性副鼻腔炎が、眼・鼻・喉のかゆみやくしゃみを伴う場合はアレルギー性鼻炎が疑われます。
  • めまいがする 最も頻度が高いのは良性発作性頭位めまい、その次に頻度が高いのはうつ病などによる心因性めまいや高齢者に多い感覚障害によるめまいなどです。その他には脳血管障害などによるめまいなどもあります。
  • 飲み込みづらい(嚥下困難) 嚥下開始時から困難があれば脳血管障害やパーキンソン病、加齢現象(サルコペニア)などが疑われ、嚥下後数秒を経て詰まるような感じがする場合は食道内異物、胃食道逆流症、食道がんなどが疑われます。
  • しわがれ声(嗄声) 嗄声の原因には声帯そのものの障害と声帯の運動に関連する神経の障害があります。原因の大半は軽症の上気道炎ですが、その他には声の出し過ぎ、たばこ、アルコール、悪性腫瘍など原因は多岐にわたります。

胸部の症状

  • 咳が出る(咳嗽) 3週間未満の急性の咳の多くは急性上気道炎や気管支炎後咳嗽症候群が主な原因で、3週間以上の慢性の咳は後鼻漏症候群、気管支喘息や胃食道逆流症が主な原因となります。
  • 血痰が出る 血痰は血液がまざった痰であり、原因として気管支拡張症が最も多く、次いで肺がん、下気道感染(気管支炎や肺炎)、肺結核などでみられます。
  • 胸が痛い(胸痛) 最も頻度が高いのは筋肉痛や肋骨骨折などの筋骨格系疾患、その次に頻度が高いのは胃食道逆流症などの消化器疾患です。突然発症し増悪する疾患には急性心筋梗塞や急性大動脈解離などの血管障害や気胸があり、その他には深呼吸で悪化する胸膜や心外膜の疾患などがあります。
  • 息苦しい(呼吸困難・喘鳴) 頻度が高いのは酸素の取り込みが障害される気管支喘息、肺炎や慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患、取り込んだ酸素を全身に送れなくなる心不全などの心疾患、十分な酸素を運べない貧血などの血液疾患、いずれの場所にも障害がみられない不安障害などがあります。
  • 動悸がする 動悸は脈を不快に感じることと定義され、脈が速いことや脈が不規則なことなどをすべて含めます。原因として洞性頻脈、心房細動、薬剤性、不安(パニック障害)などが多く、発作性上室性頻拍、心房粗動、期外収縮、貧血などでもみられることがあります。
  • 胸やけをする 胸やけとは胸骨後面の焼けるような感じのことをいいます。胃食道逆流症、食道裂孔ヘルニアなどでみられます。

腹部・腰部の症状

  • 食欲がない(食欲不振) 認知症や脳血管障害の高齢者の食欲不振は食事の形態や準備、嗜好の問題で起こることがあります。食欲低下のみの場合はストレスや環境の変化の関与が疑われます。のどや胸のつかえ感や膨満感、腹痛、悪心などを伴っている場合は消化器疾患を疑います。よく遭遇する病気は、胃十二指腸潰瘍、うつ病、認知症、薬剤性、アルコール依存症などです。
  • 吐き気がする 最も多いのは消化器疾患ですが、他に脳卒中、耳鼻科疾患、眼科疾患、代謝性疾患、感染症などでもみられます。突然発症の浮遊感や回転性めまいを伴う場合は発作性頭位めまい症を疑い、頭痛を伴う場合は片頭痛や緑内障発作を疑い、腹痛を伴う場合は急性胃腸炎や腸閉塞、急性胆嚢・胆管炎を疑います。
  • お腹が張る(腹部膨満感) 主な原因には胃過伸展(最多)、消化吸収不良(乳糖不耐症、炭酸飲料、脂質不耐症など)、薬剤性、呑気症(唾液の過剰な飲み込み、慢性後鼻漏、ストレスや癖など)などがあります。
  • お腹が痛い(腹痛) 主な原因には、食後に痛みが出現する胃潰瘍、機能性胃腸症や胆石症、排便後に症状が軽減する過敏性腸症候群、生理周期で痛みが変化する子宮内膜症などがあります。
  • 下痢 4週間未満の急性の下痢の多くはウイルス性胃腸炎(最多)や細菌性腸炎などが主な原因で、4週間以上持続する下痢には過敏性腸症候群(最多)や炎症性腸疾患、糖尿病による腸管運動異常、甲状腺機能亢進症などがあります。
  • 便秘 原因として、薬の副作用、過敏性腸症候群、大腸がん、腸捻転、ヘルニアなどの腸疾患、甲状腺機能低下症、電解質異常、脳梗塞や馬尾症候群などの神経疾患などがあります。
  • 腰・背中が痛い(腰痛) 腰痛のほとんどは筋骨格系由来の良性の病気で、数週間で自然に軽快します。特に体動で増悪する場合は筋骨格系由来を考えます。体動で変化しない腰痛は後腹膜や消化管由来の痛みが疑われます。体動で増悪がなく、突然の発症であれば尿管結石症や大動脈解離、腎梗塞などを疑い、発熱を伴う場合は腎盂腎炎や大動脈炎症候群を疑い、体重減少を認めれればすい臓がんを、上腹部痛があれば膵炎を疑います。よく遭遇する病気は急性腰痛症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、脊椎圧迫骨折、尿管結石、腎盂腎炎、帯状疱疹、胃十二指腸潰瘍などです。

手足の症状

  • 手足がしびれる しびれとは異常感覚(自発的に生じる感覚で、じんじん、ピリピリなど)、感覚鈍麻(触覚や痛覚の低下)、錯感覚(与えられた刺激とは異なる感覚)および麻痺・脱力のいずれかを反映しています。原因として最も多いのは神経性(脳、脊髄、末梢神経)の病気で、よく遭遇する病気は脳血管障害、頚椎症性脊髄症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、手根管症候群、糖尿病、アルコール、不安・パニック発作などです。
  • 足がむくむ(下肢浮腫) 片足のむくみは静脈弁不全、蜂窩織炎、深部静脈血栓症、外傷などの病気が疑われます。両足のむくみは全身性のむくみの徴候で、腎臓病(ネフローゼ症候群、腎不全、糸球体腎炎)、肝硬変、心不全などの病気が疑われます。

精神の症状

  • 睡眠障害(不眠・過眠) よく遭遇するのは精神生理性不眠症(寝ることを過剰に意識するあまりに過緊張で眠れない)、概日リズム睡眠障害(入眠時刻と覚醒時刻がバラバラ)、薬物や物質(アルコール、カフェイン、ニコチンなど)による不眠・過眠症などです。睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーでは、日中の眠気の自覚がなく、失神という一見睡眠とは無関係な訴えになることがあります。
  • もの忘れをする 出来事の一部を忘れてしまうことをもの忘れといい、出来事すべてを忘れてしまうことを認知症といいます。症状には中核症状と進行に伴いあらわれる行動・心理症状があります。中核症状にはさっき起きたことも忘れてしまう記憶障害と筋道立てて考えることができなくなる判断・推理障害があります。行動・心理症状とは周囲の人とのかかわりの中で起きてくる症状で、行動症状は活動量の低下、介護への抵抗、徘徊、攻撃的な行動などで、心理症状は漠然とした不安や焦り、うつ状態、睡眠障害、興奮、妄想などです。認知症と似ているものにせん妄がありますが、せん妄は発症時期が明確で、症状が一過性で変動があることが特徴です。
  • うつ症状
  • 幻覚・妄想
  • 不安・恐怖

皮膚の症状

  • 皮疹が出た 急性の皮疹(発疹)は、ウイルス感染によるものが多いですが、細菌、薬剤などが原因で起こることもあります。手や足底の皮疹では、梅毒、手足口病、感染性心内膜炎などの感染症、多型滲出性紅斑、急性HIV感染症などを疑います。よく遭遇する病気は、薬疹、接触性皮膚炎、蕁麻疹、皮脂欠乏性湿疹、虫刺症、毛包炎、伝染性膿痂疹などです。
  • 皮膚にかゆみがある ほとんどの方に、かゆみのある部位に皮疹を認めますが、皮疹のないかゆみでは、全身性疾患、神経疾患、精神疾患の可能性を考慮します。かゆみのある場所が限局的かつ片側性であれば神経疾患(帯状疱疹後のかゆみ、多発性硬化症など)を疑います。かゆみの部位が両側性であれば全身性疾患(腎疾患、肝疾患、血液疾患、内分泌・代謝疾患、感染症など)や精神疾患を疑います。よく遭遇する病気は皮脂欠乏性皮膚炎、慢性腎不全、甲状腺機能障害などです。

呼吸器疾患

  • 風邪(感冒、上気道炎、扁桃炎、咽頭炎など) 鼻や喉に感染がおこり炎症を起こします。症状は、咳、鼻水、鼻づまり、軽いのどの痛みや発熱などで原因の9割以上がウイルスによるものです。気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、しっかり完治するまで来院されることをおすすめします。症状が変化することがあるので経過をしっかり観察することが大切です。
  • インフルエンザ ンフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。インフルエンザに感染すると、1~5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や筋肉痛などの全身症状が現れ、3~7日間続いた後、治癒します。高齢者や抵抗力の低下した人は気管支炎や肺炎などの合併症を発症しやすく、重症化すると脳炎や心不全になることもあります。二次感染、合併症の予防のために、できるだけ早く受診することが大切です。
  • マイコプラズマ感染症 マイコプラズマに感染することによっておこる病気です。初期に咽頭痛が出現し、その後長引く咳が出現します。健康な若年成人に多いのが特徴です。
  • 気管支喘息 気管支粘膜の慢性の炎症がもとで、急に気管支が狭くなって呼吸が苦しくなる発作を反復するアレルギー性の病気のことです。息を吐くのが苦しくなる発作は、夜間や朝方に多く起こり、重篤化すると窒息することもあります。
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 長期の喫煙などが原因で発症する肺の炎症性の病気で、主な症状は慢性的な咳、痰、労作時呼吸困難です。

循環器疾患

  • 高血圧 血圧とは血液が流れる時に血管の壁に与える圧力のことで、高血圧では、血管の壁に常に高い圧力がかかっているため、血管の壁が障害されて厚くなり、動脈硬化へとつながります。動脈硬化があると血管は弾力を失い、血圧はさらに高くなります。脳の血管が障害されると脳出血や脳梗塞になり、心臓の冠動脈(心臓の栄養血管)が障害されると狭心症や心筋梗塞になります。高血圧の大きな要因は遺伝的要因よりも生活習慣にあり、塩分の高い食事や喫煙・飲酒、運動不足や精神的なストレスなどが重なって引き起こされると考えられています。
  • 不整脈
    • 心房細動:
      心房が不規則に細かく震える不整脈の一つで、心房内の血流がよどみ、血液の塊(血栓)ができやすくなり、脳梗塞を起こす可能性が高くなります。動悸が主な症状です。
    • 期外収縮:
      心房期外収縮と心室期外収縮の2つがあります。心房期外収縮とは、異常な部位で発生した電気刺激によって、正常な拍動が起こる前に心房が活性化され、それにより余分な拍動が生じる不整脈です。心室期外収縮とは、心室で発生した異常な電気刺激によって、正常な拍動が起こる前に心室が活性化され、余分な拍動が生じる不整脈です。主な症状として、動悸を感じます。
  • 虚血性心疾患心臓に栄養を送る動脈である冠動脈の硬化や攣縮により狭窄が生じ、心筋への血流・酸素供給が阻害されることによって起こる心疾患の総称のことで、狭心症や心筋梗塞などが代表的な病気です。主な症状は胸痛ですが、糖尿病、高齢者、心筋梗塞後の方では症状が乏しいことがあるので注意が必要です。
  • 心不全 体が必要とする血液量を心臓が送ることができなくなる状態を心不全といいます。心臓のポンプ機能が正常でも、貧血などのように必要とする血液量が増加することにより心不全が生じることもあります。急速に心機能が低下する場合を急性心不全、緩徐に機能が低下し、症状の出現が遅れる場合を慢性心不全といいます。労作時呼吸困難、咳・痰、下肢浮腫、食欲不振、全身倦怠感、夜間尿、血圧低下などの症状がみられます。

代謝・内分泌疾患

  • 糖尿病 膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、血液中のブドウ糖(細胞が働くためのエネルギー源)を細胞の中に取り入れる役割を果たしていますが、このインスリンの量が不足したり、働きが悪くなったりすることで血糖値が上昇する病気です。糖尿病では、体の細胞にブドウ糖が十分に補給されないため、全身の細胞の働きが悪くなり、治療しないと、徐々に全身の血管や神経が障害され、末梢神経障害、網膜症や腎症などの合併症を発症します。その他には、心臓病や脳卒中などの直接死亡リスクに関係する動脈硬化を引き起こしたり、勃起障害や排尿障害などの泌尿器疾患を起こします。
  • 脂質異常症 余分な脂質が動脈の壁にくっついて血管を硬く狭くして、動脈硬化を引き起こす病気です。コレステロールには善玉コレステロールと悪玉コレステロールがあり、善玉コレステロールは余分な脂質を肝臓に戻す働きをするため、動脈硬化を悪化させる悪玉コレステロールに拮抗します。善玉コレステロールが悪玉コレステロールの半分以下になると動脈硬化の進行を抑制できなくなります。総コレステロール値が高い人や、善玉コレステロールと悪玉コレステロールの割合が悪い人が治療対象者となります。
  • 高尿酸血症・痛風 尿酸は体内でできる老廃物のひとつで、血液中の尿酸の濃度の高い状態が続くと体内に尿酸の結晶が蓄積して、痛風と呼ばれる関節炎を起こしたり、痛風腎と呼ばれる腎障害を起こします。尿が酸性になって、尿路結石ができます。また、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病や慢性腎臓病を合併しやすく、動脈硬化を進行させ、心臓病や脳卒中などを起こすリスクを高めます。
  • 肥満症 脂肪組織が過剰に蓄積した状態で、BMI(体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数)25kg/m2以上のことを肥満といいます。肥満症とは、肥満に起因ないし関連する健康障害(糖尿病、高血圧、高尿酸血症、冠動脈疾患、脳梗塞、脂肪肝、月経異常、膝疾患・腰痛症、睡眠時無呼吸症候群、肥満関連腎症など)を合併するか、その合併症が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態のことをいいます。3~6か月で現在の体重から3%減少を目標として食事療法、運動療法、行動療法などで治療を行います。。

アレルギー疾患

  • 季節性アレルギー(花粉症) 一年の特定の時期にだけ出現する花粉などの空気中を漂う物質にさらされることが原因で起こるアレルギーの病気です。主な症状は皮膚のかゆみ、鼻水、くしゃみ、涙目、目の充血です。特定の季節に典型的な症状(鼻水、鼻のかゆみ、目のかゆみなど)がみられる場合に、季節性アレルギーと診断できます。症状緩和には、ステロイドの鼻腔スプレー、抗ヒスタミン薬、鼻閉改善薬が有用です。
  • 通年性アレルギー ハウスダストなど年間を通じて空気中を漂う物質にさらされることで起こる病気です。代表的な症状は鼻のかゆみ、鼻水、のどのかゆみなどで、症状とアレルギー反応の引き金になった活動や行動から診断を行います。最も効果的なのはアレルゲンを避けることで、抗ヒスタミン薬などで症状を軽減することはできます。
  • 接触性皮膚炎 特定の物質に直接触れることで皮膚に炎症が起き、かゆみを感じる病気です。接触皮膚炎の80%を占めるのが刺激性接触皮膚炎で、化学物質(除光液、石鹼、尿や唾液など)により皮膚が直接損傷されることで生じます。残りの20%がアレルギー性接触性皮膚炎で、皮膚に触れた物質に対して免疫系が反応を起こすことで発生します。治療は症状の原因になっている物質の除去、ステロイドの塗り薬や内服、抗ヒスタミン薬の内服などです。
  • アトピー性皮膚炎 かゆみを伴う慢性的な皮膚の炎症の病気で、花粉症や喘息のある人にみられることが多いです。乳児では、発疹が顔面、頭皮、おむつで覆われる部分、四肢にできる傾向があり、年長の小児や成人の場合、発疹が手、上腕部、肘の内側、膝の裏によく現れます。診断は、発疹の外観と患者さんの家族歴に基づいて行います。治療は、皮膚の保湿、ステロイドを塗ることなどです。

腎疾患

腎臓の働きが低下し、蛋白尿が出るようになった状態が3か月以上続くと慢性腎臓病と診断されます。症状が出にくく、症状が出た場合は透析などが必要になることもあります。主な症状は、血尿や夜間頻尿、体のだるさ、貧血、息切れ、むくみなどです。慢性腎臓病のリスクが高い人は、高血圧(高血圧性腎硬化症)や糖尿病(糖尿病性腎症)などの生活習慣病がある人、尿酸の高い人(痛風腎)、ご高齢の人、ご家族に腎臓病患者さんがいる人、生活習慣が乱れた人などです。

消化器疾患

  • 急性胃腸炎 胃、小腸、大腸の粘膜に生じた炎症のことで、原因のほとんどはウイルスや細菌の感染ですが、毒性物質や薬の摂取も原因となることがあります。症状は、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛があり、診断は、汚染された食べ物や水の摂取、感染者との接触、抗菌薬の使用、検査の結果に基づいて行います。感染を防ぐには排便後や排泄物に触れた後にしっかり手を洗うこと、加熱調理が不十分な食べものを避けることが必要です。
  • 逆流性食道炎 胃酸と消化酵素が胃から食道に逆流することで、食道に炎症と痛みが生じる病気です。主な症状は胸やけで、診断は症状に基づいて行います。症状を誘発する物質(アルコールや脂肪分の多い食べ物)を避けたり、胃酸を減らす薬で治療します。
  • 食道がん 食道がんの原因として、タバコの使用と飲酒、ヒトパピローマウイルスの感染などがあります。主な症状は、嚥下困難、体重減少、痛みなどです。診断は内視鏡検査で行われます。
  • 胃・十二指腸潰瘍 胃や十二指腸の内面が胃酸や消化液で侵食されて、傷ができた状態をいいます。原因としてヘリコバクター・ピロリ感染、胃や十二指腸の粘膜を障害する薬などがあります。診断は、胃痛などの症状と内視鏡検査で行われます。
  • 胃がん ほとんどの胃がんはヘリコバクター・ピロリ感染症が原因と考えられています。漠然とした腹部の不快感、体重減少、筋力低下が主な症状です。診断法は内視鏡検査です。
  • 大腸がん 大腸がんのリスクは、家族歴や食事の影響によって増大します。主な症状は、排便時の出血、疲労、筋力低下などです。50歳以上の人ではスクリーニング検査が重要で、診断は内視鏡検査で行います。

血液疾患

  • 貧血 全身に酸素を十分に運ぶことができないことから、めまいや頭痛、息切れ、疲れやすい、顔色不良、口角炎・舌炎などの症状が起こります。貧血の約9割は鉄分不足による鉄欠乏性貧血ですが、貧血にはさまざまな原因があり、原因をしっかり特定し、治療することが大切です。
  • 多血 赤血球が異常に増殖する、中高年に多い病気で、脱水状態で血液が濃縮されることによって赤血球の数が相対的に増える仮性多血症と、赤血球になる骨髄の細胞が腫瘍化し、赤血球の絶対数が増える真性多血症の2つに大別されます。主な症状は血液の粘性が上昇することによる頭痛やめまい、顔の発赤、皮膚のかゆみなどです。血液の流れが滞りやすいため脳梗塞や心筋梗塞などの危険な病気を合併することがあります。

骨・関節疾患

  • 骨粗鬆症 加齢や薬の副作用などによって骨密度が低下する病気です。女性ホルモンの低下とかかわりが深いため、40代以降の女性では早めの骨密度検査をお勧めします。骨粗鬆症の治療の目的は骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことです。薬物療法、食事療法、運動療法を平行して行い、骨密度を高めましょう。

健診

入社時健康診断、定期健康診断、特定健康診査、保険加入のための健康診査、肝炎ウイルス検査、風疹ウイルス検査などを行っています。料金はお問い合わせください。

予防接種

インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンなどの予防接種を行っています。料金はお問い合わせください。